アットホーム 空き家バンク

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※2024年2月27日掲載

1.プロローグ
移住者の紹介

リモートワークにより、仕事先を変えずに愛媛県今治市大三島での島暮らしを実現された増田さんご家族。
移住に至るまでの経緯や大三島での生活、現在取り組まれていることについてお話を伺った。

移住のきっかけ

ご結婚を機に当時所属されていた会社で奥様が、「理想の暮らしを考えるワークショップ」を設計する機会があり、理想の暮らしについて検討しはじめたのが移住のきっかけ。
以前から田舎での生活を考えていたこともあり、ワークショップで考えた理想の暮らしを実現するために、当時住んでいた関西地方から地縁のあるご主人の祖父母が住む大三島への移住を決意された。

2.移住に向けた第一歩

移住にあたり、大三島では今までのキャリアを生かした仕事が見当たらなかったこともあり、職場を変えずに移住する方法を模索。当時はコロナ禍前でテレワークが一般的ではなかった中で、会社に相談してテレワークを併用した二拠点生活についての理解を得ることが出来た。最初は週に1回のテレワークから開始し、徐々にテレワークの機会を増やしていきながら、およそ1年後には完全テレワークでの生活に至った。
また、移住にあたっては親戚の古民家を譲り受け、居室の一部をセルフリノベーションするなどして、自分好みの家づくりをされたとのこと。

3.新しい暮らし
移住後の生活と移住して良かったこと

大三島で生活してみて分かったことは、田舎であっても都会と同じように仕事ができるということ。 食生活においてもご近所などから野菜を貰ったり、移住してからの趣味で釣った魚を食材にされるなど、素朴でありつつも自然で安心な満足度の高い生活になったという。

週末はバイクでの島内巡りや、移住後に取った船舶免許を生かしての海釣りやご近所の方とのバーベキューなど、島内で自然と触れ合う趣味を満喫されている。そういった暮らしの中で生活費も移住前から大幅に(月15万円)軽減され、また、テレワーク勤務により時間的な余裕も生まれるなど、生活がより豊かになったことを体感されているご様子。

移住後に新たに始められた活動

大三島で快適な日々を過ごしていたある日、ご近所の方とお酒を酌み交わしていた中で「空き家の処分に困っている」という話を伺う。移住後の生活満足度は向上する一方で、以前から「同世代がいない」・「空き家も多い」など、移住後にご自身が体感した地域課題を目の当たりにし、人が集まる場所を作りたいという思いからその空き家を購入。
購入から約1年をかけて、ワークスペース付の宿「オオミシマスペース」を開業。旅行者だけでなく移住検討者の中期滞在先として利用されており、移住検討者が移住後の生活を体験できる交流拠点となっている。オオミシマスペースの開業により、本業(会社員=システムエンジニア)と副業(宿の経営)をこなす日々を過ごされているとのこと。

4年後には、移住体験施設として2棟目の宿も新たにオープン。こちらの物件は今治市空き家バンクの第1号物件となり、今治市長との調印式も行われたそうです。

4.移住を考えている方へのアドバイス

大三島をはじめとした「しまなみエリア」は、しまなみ海道により陸続きの島となるため、病院にも行きやすく宅配サービスも利用できるため、離島地域の中でも利便性も高い場所であると言えます。移住における心得として、地域を知ることが大切です。まずは市内にある移住体験施設などを利用して、移住後の生活を体験しながらイメージしていたこととの良い面・悪い面でのギャップを整理して納得されたうえで移住を決断されることをお勧めします。
また、移住後の生活をするうえで、地域の方と触れ合い馴染んでいくことも大切な要素です。自治体主催にイベントからでも、地域の行事に参加して積極的に交流を図られることをお勧めします。特に今治市はお祭りに熱い思いがあるまちなので、一緒に神輿を担いだりするなど、お祭りを通じて親睦を深めると一気に距離が縮まりますよ(笑)。

今治市 地域振興課 ご担当者さまより
■今治市のご紹介

今治市は、愛媛県の北東部・瀬戸内海のほぼ中央部に位置するまちです。
中心市街地がある平野部や、緑豊かな山間部、そして、瀬戸内しまなみ海道、安芸灘とびしま海道が架かる世界有数の多島美を誇る島しょ部からなる変化に富んだ地勢となっています。
首都圏からは羽田ー松山間で約1時間半、松山空港からは1時間程度の距離で、四国の中では比較的交通の便が良いところです。

■今治市の魅力(取り組み)

本市は移住者向けの支援が充実しており、宝島社「田舎暮らしの本」の企画「住みたい田舎ランキング」二年連続全国第1位の栄誉に輝きました。働き方や暮らし方に応じた制度をご活用いただけます。
移住相談窓口も設置されており、移住検討段階から定住まで移住コーディネーターによる手厚いサポート体制が用意されています。また、今年から移住者と地元の方との懸け橋になる「定住支援員」制度を設け、市が主催となり交流機会の「場」提供。今治での日々の暮らしを動画で紹介するなど、移住後の不安を解消し、今治市に定住いただくための環境づくりをしています。

■支援制度

今治市では、市外から移住する方に住宅の新築・購入費の補助として「住もういまばり!移住者住宅取得事業費補助金」や、県外移住者の方が居住を目的として購入・賃借した空き家の住宅改修・家財道具運搬費用の補助「住もういまばり!空き家リフォーム補助金」などの支援制度を用意しています。
また、移住相談者の方を対象とした「おいで今治!お試し移住滞在事業費補助金」(本人と同一世帯員の同行者1名分の宿泊費の一部を補助)も用意しており、本市に移住された方の多くが当制度を利用しています。
その他、子育て支援施策が数多く用意されており、「子育て応援ヘルパー派遣」や「ファミリー・サポート・センター」、小中学生の医療費助成など、さまざまな点から移住をサポートしています。各制度の詳細については、今治市ポータルサイト“いまばり暮らし″をご確認ください。

地元の不動産会社に聞く今治市の魅力と
移住を考えている方へのアドバイス

しまなみのふどうさん 野本社長より

瀬戸内海に浮かぶ6つの島を9本の橋で結ぶ「しまなみ海道」は、サイクリングロードも併設されており、観光として来られる方に加え、国内外のさまざまな地域から物件の購入・賃貸についてのご相談があります。ご相談の中でも、最近では関東圏の方からのお問い合わせが多く、また事業を目的として移住を考える人が増えています。

しまなみエリアの方も、移住者に対して慣れていることが多く、移住者同士のつながりも築きやすい環境にあるように感じます。

新しい環境や地域の文化に順応することに不安を感じる方もあられるかとは思いますが、地域のイベントなどに参加をすることが地元の方と馴染む近道です。

私自身も関西から今治への移住者ですので、移住当時の経験も生かしながらお客様のご意向に沿ったサポートをさせていただきます。しまなみエリア での住まいをお探しの際は、お気軽に当社までご相談ください。