アットホーム 空き家バンク

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※2021年12月21日掲載

1.プロローグ
移住者の紹介

現在、神奈川県横浜市内のマンションにお住まいの岩本さんご夫妻。
ご夫妻は終の棲家として、2021年9月に、現在のお住まいの神奈川県から『東京湾アクアライン』を渡った先の千葉県君津市に戸建住宅を購入。
新たな住まい先として2022年7月頃に君津市に移住予定。

今回、岩本さんご夫妻に、『新しい暮らし』を始めることを決めたきっかけや想いについて伺った。

君津市に移住するご夫婦
移住前の暮らし

ご主人は、家庭菜園などの土いじりをするのが趣味で、現在お住まいの横浜でも菜園で農業を楽しむなど、菜園歴は30年を超える。奥さまは、横浜が地元であることから、毎月友人と会ったり、また、ご夫妻の趣味であるテニスや千葉方面にゴルフで出かけたりするなど、充実した生活を送っていた。

移住のきっかけ

そんなご夫妻が移住を考え始めたのは、「コロナ禍」での自粛生活。
奥さまはコロナ禍での窮屈で息苦しい生活や、今までのように気軽に友人や知人と会えない日々が続いたことで、「今の場所でなくてもよいのでは・・・」という思いから、移住へ気持ちが傾くようになった。(ご主人は長野県北志賀のご出身のため、もともと田舎(地方)暮らしは身近なものだったが、奥さまは神奈川県で生まれ育ったため、そのような暮らし方は考えたこともなかったという)
現在のマンションでは子どもたちの家族が集まっても泊まれるスペースはなく、孫たちも思い切り遊べないことから、これを叶える移住先探しへ動いたという。

2.移住に向けた第一歩
購入する空き家の引き戸の玄関

そんなご夫妻が移住へ向けて具体的に動き始めたのは2020年5月頃。まずは、インターネットを使い、不動産ポータルサイトでの候補地選びから始めたそう。
奥さまの「雪が降らないところ」というリクエストから、移住先は温暖な地域にと考え、候補地はご夫妻共通の趣味であるゴルフでよく訪れていた千葉県に絞り込んだ。
当初、美しい田園風景のあるいすみ市も候補地にしていたが、検討中によく耳にした「空き家バンク」という言葉を思い出し、「千葉 空き家バンク」で検索。するとたまたま検索にヒットした君津市の空き家バンクでお二人の理想の戸建住宅を見つけ一目惚れ。特に、奥さまは玄関の引違い戸にとても惹かれ、その日のうちに購入の申込手続きをスタートした。

購入する空き家の引き戸の玄関
3.購入の決め手
空き家で家庭菜園に挑戦

建物は平屋で天井が高く、広くて開放感のある和室などがご夫妻の理想通りであったが、購入に至った決め手は、元所有者である長谷川さんの土地や建物に対する想いに触れられたことや、手放すにあたって建物の内部が事前にリフォームされていたこと。
「こんなに大切にされてきた建物だから、これからは私たちがこの土地と建物を守っていこう」とお二人。さらに、君津市の農地法の特例適用(*)で、畑を同時に取得できることも決断を後押ししたそう。

(*)農地法の特例適用:君津市では、令和3年4月から空き家に付属する農地(農業委員会が指定した農地に限る)の許可容積面積が1a(100平方メートル)に下限された。

君津市は東京湾アクアラインを使えば、横浜から1時間足らずで着くため、子どもたちの家族や横浜の友人と、これまでと変わらない付き合いができることや、君津市の国道沿いや市街地に行けば、日常生活に必要なものが揃えることもできるなど、生活に不便さがないことも大きな魅力。

空き家で家庭菜園に挑戦
4.エピローグ 

初めての土地への移住や新しい暮らしには多少の不安は伴うものだが、それに関しても長谷川さんや今回物件を仲介してくれたタリア商事さん(地元の不動産会社)が、地元の情報を詳しく教えてくれたので、大きな不安はなくなったそう。
特に地域のコミュニティーに関しては、長谷川さんから町内会長やご近所の方々を紹介してくれたので、なんの問題もなく溶け込むことができている。

現在は、まだ週末にだけ利用する二地域居住の形だが、子どもたちや孫たちもこの地域や家の環境を喜んでくれるのではないかと感じており、正式に移住する2022年7月を心待ちにしている。

君津市役所 企画政策部企画課
 ご担当者さまより
■まちの魅力

君津市は房総半島のほぼ中央部に位置し、東京湾に面した北西部は世界に誇る製鉄所と区画された市街地が広がっています。
内陸部は美しく豊かな自然に恵まれ、人気観光スポットである「清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)」や雲海が望める「鹿野山九十九谷展望公園」など、四季折々のレジャーや観光を楽しむことができます。房総半島ならではの温暖な気候で晴れの日も多く、水と緑に囲まれているため、穏やかに生活することができ、また、東京駅や横浜駅まで1時間圏内で行くことができるなど、都心へのアクセスも良好です。

君津市の位置と地勢
■補助制度

市では、県外で働きながら君津市へ移住した方への費用を最大10万円補助する「君津市住まいるきみつ移住者助成金」や耐震性を有する戸建て中古住宅を取得する際に最大70万円を補助する「君津市戸建て中古住宅取得補助事業(令和4年度予定:フラット35地域連携型対応)」を行っています。

その他にも、市内から県外の大学等へ通学する学生を対象に、高速バス通学定期券の購入費を一部補助する「君津市高速バス通学費補助金」や、0歳から中学校3年生までの子供の医療費を助成する「子ども医療費助成制度」など、若い世代に対する助成を行なっています。

仲介を担当した有限会社タリア商事
(地元の不動産会社)の榎本さまより

たびたびメディアに取り上げられたこともあり、ここにきて君津市を含めた房総エリアに興味を持つ人が確実に増え、県外から君津市の物件への問合せは増えています。
東京や神奈川などの都市部へのアクセスも、東京湾アクアラインを利用すれば1時間圏内で行けることも魅力です。

移住される方以外にも、毎月キャンプでこられる方も多いですし、二地域居住先として物件を購入したり、借りたりする方も増えています。
移住される方に地縁のない土地で末永く住んでもらうためには、私たち不動産会社が移住される方と地域の方(キーマン)を積極的に結びつけていくことが必要だと感じています。
地元で約47年の当社は、これまで培ってきた独自のネットワークと信頼・安心をお客様に提供し、一歩前へ進むためのお手伝いをいたします。

不動産会社(有限会社タリア商事)の榎本さま